sd.kfz234/3 シュトゥンメル製作記 その1

巷の車の雑誌などでは、モデルチェンジした車の新型と旧型を並べて比較した写真が紹介されたりしますが、シュトゥンメルでもそれをやってみたくて、ローデンの233の脇役としてハセガワの234/3を作ることにしました。やはり233から234になって進化しているのでしょうか。

国産のキットを作るのは25年ぶりくらいで、しかもその頃は飛行機を作っていましたので、ハセガワのミニボックスシリーズを作るのはほとんど30年ぶりです。国産のキットはシャープなかわりにプラが硬いという印象がありますが、最新のキットはどんな感じなのでしょうかねー。

1 車体の修正

最近は、夜店の型抜きみたいな輸入キットが多かったので、キチンと組み上がる安心感があります。プラは軟らかくて切削しやすいです。
 
後部のエンジン隔壁は、ペダルのある部分が奥まっているのと、換気用(?)スライドシャッターが省略されていたので、プラ板でリセット。

床面は滑り止めパターンの左右に押し出しピン跡が並んでいたので、タバコ内紙でのリセットも考えましたが、フィギュアが入ると見えなくなるので、プラ棒に紙ヤスリを貼ったもので削るだけにしました。

2 車内パーツの製作

いつものように塗装してから、小物パーツを作ります。 配置は35のレジン製内装パーツの写真などを参考にしながらのデッチアップです。 車体側面の砲弾ラックは、キットでは左側分のみパーツ化されていますが、記録写真では右側にもついているように見えたので追加しました。 

234は砲弾を50発積んでいるとの事ですが、左に7発だと残りの43発はどこに積んでいるのか悩みましたが、こうすると左右7発づつで14発、前部の箱で3×6=18発が2箱で勘定があうことになります。 

3 フィギュアの製作

座っているポーズのものでも、大抵のフィギュアはそのまま椅子に乗せると、車体のプラの厚みもあり、頭や足がつかえてしまいます。 そこで下のような方法で運ちゃんを車両にフィッティングします。

@ 下半身を作る
  座った姿勢のフィギュアを選び、尻と背中を削ってから椅子に固定 
A 上半身を作る
 車体上面までの高さをみて、頭が天板につかえてしまうので、思い切ってウエストをカットして調整。
関節にニッパーを入れ「V字」に開いて足関節の角度を決めます。
B ポーズの調整
  椅子にちゃんと座っているように見せるため、エポパテで背中のしわをつけ、ラッカー溶剤をつけた筆で撫でて、パテのない部分との段差をなくし、表面を滑らかにします。

車体上部と合わせたところ、椅子は前後ともに、キットの位置よりも4〜5ミリ後ろがいいみたいです。
    

4 車体内部の仕上げ

前後の運転手用シート、左右の折りたたみシートはハセガワのスダコ251のパーツを流用。砲弾はいいアクセントになりますが、いんちきモデリングで旧日東のシャーマンの薬莢を短くして使用。
ペダルなど、見えなくなりそうな部分はモチロン作っていません。(キッパリ)

フィギュアはどうせ見えなくなるので、ピーパターンの塗装練習もしました。 内部工作は終了ですが、フタをする前にとりあえず記念写真

5 車体上部の製作

国産キットは、海外のキットのように取り付け用の凸がなくて、困ることもありませんが、今回はフェンダー取り付け部が車体内部に出っ張ってしまうので削り取りました。
また、戦闘室上面天板は、うしろのパーツの「ほぞ穴」が大きく目立つのでプラ板でリセットしました。

他には
@ つり下げフックを削り取り
A 運転席視察孔を開口し、断面をうすうす攻撃
B エンジンルーバー、フェンダー上のOVMはけがき針でモールドを深く

6 車体下部の製作

@ 左右フェンダーを付け、裏側から収納箱の出っ張りをプラ板で追加

A bQ2 ダークアースで基本塗装

B 凹部分に基本塗装が残るように各色でドライブラシ

実車は全部同色かもしれませんが、板バネは鉄色に、収納箱裏側はプライマー色にして、下からのぞき込んだ時のアクセントにしました。(パンチラ効果?)

最後に、取説では最初の工程であるサスのパーツを着けます。ちょっと形が?な部分もありますが、まあ、タイヤで見えなくなるのでこのままです。
この時点では色味がはっきりしていますが、最後にパステルで汚して足回りをなじませる予定です。

とりあえず車体の基本工作は終了

室内はこれしか見えませんが、砲尾がつくと、もっと見えなくなりますね。(無駄な努力)

 

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