ベースの製作

1 レイアウトの検討

 キットを製作する段階である程度の構成は考えてあるのですが,正方形の紙の上に役者を並べて実際にイメージどおりか確認します。
 両車を比較しやすいレイアウトにするため、同じ方向に向けて並べますが、前後を段差にして、奥の車両が隠れてしまわないようにしてみました。
建物はこちら↓からチョイス。
小物もイロイロ入っていて使い勝手のいいキットです。
2 基礎作業

 スタイロフォームを木工用ボンドで重ね貼りして高さを調整したあと、軽量紙ねんど(黒)をベースに盛っていきます。
 全体に1〜2ミリ程度の厚みになるように指でのばします。
 紙ねんどが直接見える部分がないので、指の跡は気にしません。

 塗料も接着剤も水溶性にしているのは、有機溶剤でスタイロフォームが溶けてしまうのを防ぐためです 。

3 草の表現

 麻の荷づくり用のひもをバラし,1センチ程度の長さに切り,少しづつの束にして,爪楊枝などで開けた穴に瞬間接着剤をつけて植えていきます。 植え込んだ根本が見えないように密集させて植えますが、方向が一定なったりして単調にならないように注意します。
 その後、地面には壁補修剤に木工用ボンドを混ぜたものをヘラで塗りつけ、乾かないうちに表面に壁補修剤の粉をふりかけ、ザラザラ感をだします。

その後麻ヒモをスケールに合わせて切りそろえます。ハサミは100円ショップで買った女性の眉毛お手入れ用バサミですが、先が細く、こういう作業にはもってこいです。

このあと、地面の塗装は100円ショップの水性アクリル絵の具で土っぽい色に塗装します。模型用塗料と違って、どんなに適当に塗っても完全につや消しになるので楽ちんです。
道路部分に少しアクセントが欲しかったので、鉄道模型用のバラストを砂利がわりに追加してみました。

4 バランスの調整

 建物を置いて、間延びする部分に草を追加しました。
 草の着色は、設定の「秋」にあわせて、あまり色味がでないようにしました。

 

5 樹木の製作

針葉樹は鉄道模型用の幹をそのまま使い、広葉樹はその幹を途中でカットしたものに、カスミ草のドライフラワーの枝をさして作りました。
枝振りや色は、家の周辺にはえているエゾマツやシラカバを参考にしました。

シラカバは今回のディオラマの設定にあわせ、水性アクリル絵の具で黄色に紅葉させてみました。 針葉樹は葉の質感がイメージした感じにならなかったです。

6 台座

樹木や車両を固定する前に、周囲に台座を作ります。

0.5ミリ厚の塩ビ板(黒)を木工用ボンドで貼り、さらにその上から木枠を現物あわせで作り,水性ニスを塗ります。

7 ストラクチャーのセット

 ここまでくると、作業中に間違って手を触れる可能性もないので、樹木をベースに固定し、さらに下草(低木)を追加して、ベースのバランスを調整します。

 このあとは車両やフィギュアを乗せ、地面との一体感が出るようパステルをまぶして完成となります。 

 

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