sd.kfz234/3 シュトゥンメル製作記 その2

ローデンの233を作った時には、なかなか未来的なデザインだなーと思っていましたが、234を作っていると、さらにデザインが今風に洗練されてきているのがわかります。ちょうど、マジンガーZとグレートマジンガー、ゲッターロボとゲッターロボGのような関係でしょうか。(←同列に扱っていいのか?)

1 車体の塗装@(準備編)

戦闘室を囲む装甲板の薄さを出すため、いつものように図面で測ったりせずに現物あわせで0.3ミリプラ板でリセット。

プラ板が薄いと光が透けてしまうので、黒→銀と下地塗りをしておきます。この上からさらに車体色をのせて塗膜が厚くなりエッジがダルくなるのを防ぐため、ディオラマに配置した時に見えなくなる側だけに塗装します。

2 車体の塗装A(基本塗装)

いつもは発色を良くするため、119 RLM79サンドイエローで基本塗装しますが、今回は同じディオラマベースにのせるsdkfz233との差を出すため、少し発色の悪い22ダークアースで塗ってみました。

国産キットらしい繊細なディティールが埋まってしまわないように、塗料は薄めにして何回か重ね塗りをしました。

3 車体の塗装B(基本色)

車体基本色は、39ダークイエローに 45セールカラーを加えて明るくしていきました。
表面がザラザラにならないよう、少しウエット気味のドライブラシで色を少しづつのせていきます。

ラッカー塗料は遮蔽力が弱いので、下地色によって仕上がりの色調も変化しますが、下地・車体の両方の色をかえたことでいつもと違う色調になり、233との差別化を図ってみました。     

4 車体の塗装C(迷彩)

まず 41 レッドブラウンを塗ったあと、バランスをみながら70 ダークグリーンを塗っていきます。モチロンいつもの雰囲気重視のインチキ迷彩です。

1回で塗れるような濃度の塗料を使うと、色の境目に段差ができてしまうので、薄めた塗料を柔らかい筆を使って、3回の重ね塗りでムラをなくします。

5 車体の塗装D(色の調整)

迷彩色にセールカラーを混色して明度を上げたものでドライブラシして立体感を出し、乾燥後、境界部分のはみだしを車体色でリタッチして、最後に全体を車体色で軽くドライブラシして各色をなじませました。

この辺で触ってもとれないパーツをつけてしまいます。
マフラーの向きは手持ちの資料でも2通りありましが、写真にあった方にしてみました。

6 車体下部の製作

下まわりに水溶きしたパステルを塗りつけ、乾いたところで硬い筆で凸部分のパステルを掃き落とします。

アクリルやエナメルの溶剤で溶いたほうが車体に定着しやすいのですが、墨入れした時に溶け出すのがいやで、水にしました。
触ったりしなければそれなりに定着していてくれます。

タイヤは普段タイヤブラックで塗っていますが、このスケールに合わせて明るくすると、ちょっと青味が強いような気がしていたので、つや消しブラックにベージュやグレー系の色を適当に混ぜて、その辺を走っている大型建機のタイヤのイメージに近づけてみました。

タイヤが233よりも大型化したせいか、それとも角度のせいか、腰高な感じがしますね。

 

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