sd.kfz234/3 シュトゥンメル製作記 その3

久々の国産キットを作ってみて、サクサクと作れてかっこいい完成品が出来上がるということがわかりました。これはこれでいいことなのですが、「とろけるチーズ」みたいなキットを作っている時に感じる、「どうやってコイツを形にしてやろうか」というチャレンジ精神が喚起されてこないので、なんとなく物足りなく感じました。人間ってワガママですね。

1 戦闘室の製作

主砲を作る前に、戦闘室周りのディティールを作ります。

無線機はキットのものを使い、プラ板で取り付けステーをつけました。 アンテナ基部はレベルの虎Tのものを複製して使っています。 

側面装甲板の内側にある金属板(サイドポケット?)や車体上部各所のフックもプラ板で再現しました。 

2 主砲の製作

オープントップ車両の場合、この「ゴチャゴチャ感」が出てくると、ぐっと楽しくなります。 
233と違って車体が完成してから砲を載せることができるのは、実車でも生産工程がはかどったでしょうねー。

@ 砲の台座はキットパーツを型紙にしてプラ板でリセットしました。 

A これ以上細かいパーツがつくと、ドライブラシで部品が飛んでいってしまうので、いったん塗装をしてからパーツを追加していきます。

B ディオラマで共演する233との統一感を出すため、細かいパーツを作る時は横に233を置いて比較しなが作りました。 というか、最初から2ケ作っておけばよかったような気が…
MG42と銃架はキットパーツをそのまま使いました。

防盾のボルトは0.5ミリの六角棒を使いました。オーバースケール気味ですが、いいアクセントになるのではないでしょうか。 

3 車体の塗装(仕上げ)

デカールを貼り、エナメルで墨入れ、ハゲチョロ書き込み、全体を銀で軽くドライブラシと、一連の仕上げ作業を行います。 デカールはKAGERO社の資料本についていたおまけですが、車体の諸元表など、いい感じのデカールです。

取っ手を3本にしたジェリ缶や運転席視察孔など、もう触らない前提で細かなパーツをつけてとりあえず完成です。 あとはベースに固定してから、錆びや埃をパステルで再現するので、さらに印象や色調がかわって見えると思います。

う〜ん、ハゲチョロは楽しくてやりすぎたような気が…233よりもこっちの方がくたびれた感じになっちゃったかなー。

【 おまけ 】 やってみたかった新旧シュトゥンメルの2ショット

さすがに後発の234/3では、乗員の被弾防止を考えてか、戦闘室の開口部が小さくなっていますし、フェンダー形状も前後分割をやめてシンプルにしたりと、いろいろ改良したことがわかります。

ぱっと見で比べても、234/3の方が車幅とタイヤ径が大きくなって、安定感が増していますね。
233の方が車体前後の絞りがきつく、車体後部上面も後ろ下がりになっているせいか、レトロな感じがして、こちらの方が好みのデザインです。

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