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1 足回りの製作@ ピグメントで車体側面に泥をつけました。
@ 転輪を付ける穴にマスキング
A 明るい色のピグメントをアクリル溶剤で溶いたものを全体に塗る
B 暗い色のピグメントをアクリル溶剤で溶いたものを下半分に塗る
C アクリルのスモークを塗ってウエットな感じを再現
C 上下の色の境界にピグメントを振って固定
手順は「How
to〜」のとおりです。
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2 足回りの製作A 【第1段階】上部転輪、起動輪、誘導輪の取り付け
まず最初に上部転輪と起動輪、誘導輪を接着します。
転輪をつけると奥まで筆が届かないので、この段階で上部転輪の基部や起動輪の内側などに泥を追加しました。
足回りにまとめて太い筆で泥をつけたりすると、繊細な72スケールのモールドは全部埋まってしまいます。手間はかかりますがこのように段階を踏んで作業を進め、必要な部分にだけ泥をつけて、ある程度のモールドは残って見えている状態にすることで、大雑把な仕上がりになるのを防ぐことができます。
【第2段階】転輪、履帯の取り付け
その後、転輪、履帯を接着しました。
履帯はガルパンの黒いDS履帯を使いました。
DS履帯は可塑剤が浸み出してバリバリに硬化するという現象がありますが、私はここ15年くらいの間に製作したキットも積んであるキットも、硬化や組成の変化といった経験がありません。
気温とか湿度とか、環境の影響が大きいのでしょうかね。
なので、いつもどおり普通にラッカー塗料に塗装して使いました。
通常、履帯は地面と接する下側で接合しますが、今回はシュルツェンをつけて隠れるので、上側で接合しました。場所が場所だけにちょっと作業しにくかったのですが、見える範囲につなぎ目がない事を優先しました。(履帯の長さはそのままです。少し長いようで、たるみが大きくなりました。個人的にはもう少し履帯が張っているほうが好みですが。)
転輪などの表面は、まだ手で触れる可能性もあるので、完成間際になってから泥をつけます。
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3 砲塔の追加工作 @ キューポラ上部周囲に雨抜き穴を追加
A 防弾リングを0.14ミリ厚プラ板で追加
内側には4箇所のL字型の固定金具もつけました。
また、キットでは直接照準器の棒もありましたが、細く薄く作り直しました。
B キットパーツは厚すぎたので、半分以下の厚さに削りました。
C 砲身駐退器カバー部に環状パーツを追加
D 塗装前に削り取った雨どいを0.14ミリ厚プラ板で復元
また、手すりは0.2ミリ径の銅線で製作
E このスケールでハッチストッパーのパーツが用意されているのは驚きですが、残念ながら少し大きかったので自作
F ガルパンキットから削り取ってきたフックを追加
G 溶接跡も再現されていますが、足りない部分だけ追加しました。
後部雑具箱にはエポパテで布を作りました。
カッコイイと思っていたのですが、あとでシュルツェンをつける邪魔になってしまい、削り取ってシュルツェンの外側になるように作り直しました。
ご利用は計画的に。(苦笑)
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4 車体の追加工作@ 【車体前部】
@ ボッシュライトはカバーがとれて破損した状態とし、基部の引込配線も追加
A フェンダーの補強金具は0.14ミリ厚プラ板でリセット
B 4号戦車の履帯は、センターガイドの形状で3種類、履帯表面の形状も4〜5種類の違いがあります。
予備履帯はセンターガイドに軽め穴が開いているものにするため、いったん切り取り、穴が開いているパンターのレジン履帯から流用しました。
C はねあげたフェンダーはプラ板で自作
D 車体前端の牽引金具は、左右のリブをプラ板でリセット
E キットパーツの予備履帯は、センターガイドをはさんで上下2本の横棒になっていますが、これは前期型で、後期型は下側の横棒1本に変更されています。
ドラゴンの4突の後期型のパーツが余っていたので流用し、上側の固定金具を追加しました。
【車体後部】
基本的にはキットパーツを説明書どおりに接着しただけで、特に大きな修正はしていません。
@ 牽引ワイヤー固定金具は0.3ミリ径真鍮線でリセット
A マフラーはナイフで削って表面が凹んだ状態を再現
B 誘導輪緊張装置の表面はディティールを追加
C 牽引用ピントルはキットパーツを彫り直して形状を修正
D 前後フェンダーのバネは、0.3ミリ径の真鍮線を芯にして、0.2ミリ径の銅線を巻き付けて自作しました。バネの外径は0.7ミリということになりますが、ちょっとオーバーサイズですよね。ま、手作業だとこんな感じです。外径が0.4〜5ミリくらいのバネって売ってるのかなあ。
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5 車体の追加工作A 追加したパーツをリタッチ塗装の要領で塗装して周囲と馴染ませました。
そのあと、さらに小さなパーツや外側につくパーツを追加しました。
【車体前部】
・追加の予備履帯は「Fier starter」さんの3Dプリンター製の連結履帯を使いました。
模型では接着剤でペタリと貼り付けるだけですが、実車では乗員ハッチ周囲の防弾板の取り付けボルトを使ってワイヤーで固定しているのを資料の写真で見つけたので再現してみました。
・乗員ハッチはキットパーツは周囲が低くなっていましたが、実車は周囲が高くなっているので、0.14ミリ厚プラ板を巻いて形状を修正したほか、閂も立体的にしました。
【車体後部】
・牽引ワイヤーのアイは、ヴェスピッドのパンターについていたパーツの出来がよかったので流用し、ワイヤー部分は、ちょっと太いのですがモデルカステンのソフトワイヤー0.45ミリ径を使いました。(ワイヤーの正確な長さが分かりませんでしたが、いろいろなキットのパーツの平均で8cmにしました。)
また、中央部のワイヤー固定チェーンは、豆電球のコードをほぐした1本をよじって鎖状にして使いました。
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6 シュルツェンの製作 【砲塔側】
・支柱の補強板の形状はG型とH型では違います。 ガルパンキットはH型なので、外形サイズが同じになるようにして0.14ミリ厚プラ板でG型用の支柱を自作しました。
・装甲板は表面のリベットなども再現されていたのでガルパンキットのものを薄くして流用しました。
【車体側】
@ H型と形状が全く違う第2,第3支持架を0.14ミリ厚プラ板で自作
A 上記を基準の位置にして、L字型プラ棒で自作した横棒を接着
B 第1,第4支持架を横棒と車体の間に製作
C 横棒の前後部分を追加
パーツ数が多いので、全体の位置関係を調整しながら歪まないようにするのが大変でした。
D 0.14ミリ厚プラ板を使い、ガルパンキットのパーツをモノサシにして左右の板を自作
E 中央部の四角い穴をあけたら板の上部を横棒に接着
F 位置を調整しながら固定金具を追加
G フェンダーとシュルツェンの間の長さから逆算して下部固定金具を製作
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7 墨入れ @ 油彩の黒に少しだけ茶色を加えた色で3カ所のフック部に墨入れ
A ラッカーのチャコールグレーを使いチッピング
右側の板が重なる部分の塗装剥げも再現しました。
ちなみに車体は、手やスパイク付軍靴で触れる部分や、弾幕で破片があたる場所をイメージしながらチッピングしています。
B エナメルの茶色や黒で雨だれや錆のながれを再現
C ラッカーのこげ茶でハゲチョロと細い横線を追加し、さらに下側にはパステルで土埃を再現
この工程で見た目が一番大きく変わるので、作業が楽しいですね。(やりすぎ注意)
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8 泥の追加 ・まず、足回りにはアクリルのスモークを使いベアリング部からのオイル漏れを再現しておいてから、基本的に「1 足回りの製作」
と同じ手順で泥を追加しました。
・2種類のピグメントを混ぜて車体の前後の下側に塗布し、さらにアクリルのスモークを混ぜて湿った状態を再現しました。 この時点で履帯の内側には泥がついていませんが、ベースに車両を固定してから地面と馴染ませながら泥を追加します。
・ピグメントは溶剤で溶くと色が変わるので、乾いたあとで見ると「あれ?思っていた色と違う」という事があります。そのため、十分に乾燥させて狙いどおりの調色になっているか確認します。 イメージしていた状態よりも明るかったり暗かったりした場合は、色の様子をみながらピグメントの配合を変えて再度塗布します。
・アクリルのスモークだけの場合、時間が経つとピグメントに吸収されて艶がなくなってくるので、その度合いを見ながら部分的にクレオスのウエザリングペースト「ウエットクリアー」を少し薄めて塗布し、土が湿った感じにしました。
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