フィギュア製作記

● イギリス兵の製作

プライザーの西ドイツ連邦軍の兵士を使いました。(最近はプライザーは流通していないのか入手困難ですよね。重宝しているのですが。)
いつものようにいったん服を削り取ったあと、エポパテで着せ替えをして作りました。ヘルメットはFIRMA49の3Dプリント製品です。
いっぺんに作業すると形が歪んでしまうため、1回の作業は2〜30分ですが、1工程ごとにしっかり硬化させてから次の造作をしています。

スキャンメルは3名で運用しますが、1名はすでに運転席で牽引装置の操作をして座っているのであと2名を作ります。

 
● 地元民の製作

地元民はネットで1940年代のベドウイン族の画像を検索して服装などを調べました。地域(部族)によって様式が違うと思いますが、今回の情景では何が正しいのかは判別できませんでした。
昔のハリウッド映画に出てくる怪しいサムライみたいな感じで、やや空想の産物です。現地の人が見たら間違いだらけなんだろうと思います。

ラクダはCMKの3Dプリントキット。よもやラクダの模型を作る日が来るとは思ってもみませんでした。笑
なんとバリエーションとして鞍のついた独軍が使った物も出ています。(完成品を見たことはありません。)

フィギュアをベースに固定すると地面との隙間ができるので、車両のタイヤと同じ方法で、紙粘土で隙間を埋めました。
また、ラクダの手綱はボタンを縫い付ける太目の糸を使いました。2頭目のラクダは1頭目のしっぽに係留されています。(ムダな知識)

● ストラクチャーの追加

フィギュアの配置が決まったので、全体の空きスペースのバランスを見ながらベースの手前側にストラクチャーを追加していきます。

@ ウチワサボテン
  チノモデルの3Dプリント製で、35〜48スケール相当ですが、中でも小さいものを選んで使いました。一部は赤い実をつけてアクセントにしました。
  ちょうど良い塗料がなかったので、KV戦車などに使うロシアングリーンを塗りましたが、けっこういい感じになりました。

A 砂礫
  サボテンを植えたあと、周囲に砂礫を再現しました。
  大きめの石はコルクボードを砕いた物、小さな石は最初から粒状になったコルクを使い、ジャブジャブに薄めた塗料に漬けて着色し、木工用ボンドで固定しました。
  適当に撒くのではなく、最初に大きめの石を全体のバランスを見ながらピンセットで1ケづつ配置していきます。
  そのあと、大きな石の周囲にタミヤの調色スティックで少量づつ小さな石を落としていきます。
  木工用ボンドが硬化したら、パステルで色を周囲に馴染ませました。
  さらに細かい粒子として、コーヒーの出涸らしを乾燥させたものを追加で撒きました。
● 例の”アレ”

ミニスケールモデラーなら、過去に一度はマッチボックスの素晴らしい情景シリーズを作ったことがあると思います。
誰もが「砂漠」と聞いて真っ先に思い出すのがこれだと思います。

今回はリスペクトをこめてプラ棒を削りだして牛の骨を作ってみました。やっぱりミニスケールの砂漠の情景にはこれがないとね。

● 車両&フィギュアの完成

車両横にはトンプソン短機関銃、車両後部には連結履帯もアクセントに配置しました。

ヤシの木とラクダが作れたので満足です。
 

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