FAMOクレーン製作記 その3

当初はレジンキットを使って手早く仕上げようと思い、小さなパーツも省略しながら作っていましたが、だんだんと完成が近づくにつれ、案の定チマチマ工作を初めてしまいました。
でも、パーツをひとつつけるごとに密度感が増していくような気がして、やっぱりやめられません。

1 ディティールの追加@

車体前部ではボンネット上の換気用蓋を自作したほか、ノテックライトと消火器はドラゴンから移植。
フロントガラスは、前後から削って薄くしたキットパーツの窓枠に、ワイパーなどを追加しました。 窓枠横の補助灯は適当なジャンクパーツを使用。この窓部分だけで35パーツになりました。(ほとんどビョーキ)

荷台部分は泥や油でゴビゴビになるであろう部分を中心に、かすれた筆でRLM79サンドイエローや艦底色などをたたきつけるように塗って錆びを再現し、アウトリガーを固定するピンを使用しない時に収納しておく鞘などの自作をしました。

車体後部は、荷台同様、車輪止めに泥、錆び表現をしておいて、後部フェンダーステーのほか、予備タイヤ収納部に南京錠を作ってみました。
牽引ホールドは基本的な形状はいいものの省略が多かったので、思い切ってプラ材でリセットしました。

2 ディティールの追加A

小さな部品を紛失しないため、実車には、浴槽の栓についているような、極細のチェーンがついています。

これを再現するため、豆電球のコードをばらして中の1本をよじってから、コンパスの針ですきまを開いて、各部に極細の鎖を作りました。
これくらい拡大して見ると、たんなるよじった線ですが、実物を見ると鎖っぽく見えます。

このあと、車体前部にはキットの余剰パーツを使って牽引ワイヤーを作って巻き付け、車体後部には、先に塗装しておいた牽引ホールドをとりつけました。 車間表示灯はドラゴンのスダコ251からもってきました。

3 車体の仕上げ塗装

ハゲチョロは、ステップや荷台など、工具や靴底が触れて塗装がはげた部分はジャーマングレーを使い、フェンダー下端など土や水などで錆が発生する部分にはレッドブラウンを使い分け、傷み具合を再現しました。

エナメルの黒と茶での墨入れも、パネルラインを強調する部分は黒を流し込み、雨だれや汚れを表現する部分では茶を筆で塗り、場所によって色味を変えながら変化をつけました。

4 いったん完成

全体に銀で軽くドライブラシをかけ、エッジを強調して、いったん完成です。

アームやアウトリガー、雑具などは、ベースに載せてから脇役車両とのマッチングを見ながらの作業になるので、車体のように汚し塗装もしていないのですが、パステルを使って土埃を再現する予定です。

ホンウェル 1/72 BMW3シリーズ(99円!)と並べてみました。金額は30倍以上ですが、精密感も30倍かというと…。(苦笑)

というわけで、工作が中途ハンパですが大きめの画像を。
なかなかユニークな形ですっかり好きになりました。

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