Flak37 製作記 その1

昔は「88ミリ高射砲」と呼んでハセガワやフジミのキットを作りましたね。久々のハチハチ、楽しみです。

1 使用キット

今回使用するのは、独レベル社の8.8cm砲とsd.kfz7のセットです。

別々に販売されていた8.8cm砲のキットには、前後の牽引装置に加え、「コマンドゲレート」と呼ばれる射撃管制装置も入っていました。
今回はコマンドゲレートをはずして、替わりに牽引車両としてsd.kfz7とセットになって再販されたものです。

箱絵では、以前のキットがFlak36、今回のキットではFlak37となっていますが、キット自体は同じものです。
大雑把な型式の分類としては、高射砲であるFlak18を改修したのがFlak36。さらに高度や角度などの制御を近代化したのがFlak37です。
基本的な構造は変わっていないので、まあ商品名を変えてもあまり問題がないのかも。
(これにしてもこの箱絵…月の〜砂漠を〜♪…なのでしょうか。苦笑)

それはさておき、ご覧のとおり裏箱の写真を見ても、このセットを作るだけで十分満腹になるようなボリュームのあるキットですが、今回は砲だけを使って情景に仕立てます。

2 砲身の製作@

このキットはスライド金型ではないので、砲身は貼り合わせて作りますが、装填口の形状の関係か上下に分割されています。 珍しいですよね。

パーツが上下に分割されているため、一番目につく側面にパーティングラインが入ってしまいます。
そこで、装填口のブロックをいったん切り離し、砲身を90度回して再接着することで、パーティングラインが砲身の上下にくるようにしました。

と、いうことで、のっけから切り刻んでいます。(笑)

3 砲身の製作A

装填口ブロックは、いったん4面全てのモールドを落として、面出しをします。

その後、一体成型で再現が甘くなっているスライド式の閉鎖器を再現するため、この部分をくりぬき、プラ材で作ったものを差し込みました。

上でも書いたように、砲身のパーティングラインが上にくるように、装填口ブロックを90度回転させて差し込み、接着しました。

4 砲身の製作B

実物でも分割されている砲身を接続する金具(カラー)の形状が違うので修正しました。

先に溝が入っているのはFlak36の特徴ですが、先端部の形状が違っています。
先端の形状を修正するとともに、溝のない後期型のカラーに変更しました。

5 揺架の製作@

揺架の下側にある半円形のギアですが、このパーツは左右を貼り合わせる形のため、真ん中にパーティングラインが入ってしまい、ギザギザがきれいにそろいません。
また、側面のリブの再現されていないので、これもプラ板で再現しました。

ギアは、プラ板にPカッターで刻みを入れたものを接着しました。
今は溝を掘る道具も進化していて、スジボリ専用工具が沢山出ています。
昔からあるPカッターは、溝が大きくなりすぎるので、最近は敬遠されていますが、V字に削れる溝を、となりと密着するようにして並べて筋彫っていくと、V字が連続してギアのようになります。

6 揺架の製作A

上部の駐退復座器と下部の揺架をつなぐ側面の部分は、エッジを薄くしたかったのと、別な部品であることを明確にしたかったので、プラ板でリセットしました。
反対側は見えなくなるのでそのままです。

また、後の塗装工程を考え、砲身を接着せずに別パーツのまま作業を進めます。

7 砲の分割

砲の組み立ては、本来は砲身を上部の駐退器と下部の揺架ではさんで接着し、さらに砲架で左右からはさんで接着していきますが、砲身同様、今後の塗装と追加工作工程を考え、別パーツのまま進めることにしました。

そのため、見えなくなる向こう側の砲耳部のピンをカットして、プラ棒差し込むことで、後ハメ式にしました。

8 平衡器の製作

砲下部にある平衡器は、抜きの関係でテーパーがついていました。

径の合うプラ棒で作り直すほうが精度が出るのですが、ちょうどよい径のプラ棒が手元にありませんでした。
そこで、キットパーツの細くなった先端に0.14ミリ厚プラ板を巻いて、太さを調整しました。

9 砲座の製作@

8.8cm砲といえば、左右が折り畳み式になった十字型の砲座をイメージしますが、大戦末期になると生産性向上のため、「Behelfs Lafette」と呼ばれる簡易砲座が使われるようになりました。
キットはもちろん十字型の一般的な砲座なので、簡易砲座をキット化しているドラゴンの1/35を参考にプラ板で自作していきます。

キットパーツの一般的な砲座は台形型になっているので、円筒形の簡易砲座にするため、ちょうど大きさが合ったエクストラテックのシャーマンの転輪を2ケ重ねて基本形を作りました。

10 砲座の製作A

足の部分は、2ミリ角棒で基本形を作り、折り畳み式から差し込み式に変更された部分はプラ板を箱組みして自作していきます。

各部の寸法がわかる資料が手元になかったため、ドラゴンの1/35の説明書をWeb上で見つけ、側面図の砲身の長さと砲座の各部の長さを見比べながら製作しました。
基本的には箱組みなので、各種プラ板をペタペタと張り合わせて形を作りました。

11 基本工作終了

細かいパーツはドライブラシで飛ばさないように、この段階で塗装をしてから、追加の工作を進めていきます。

 

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