Flak37 製作記 その2

出戻ってから初めてちゃんと戦車以外のキットを作りました。作業手順の勝手がつかめずに手間取りました。

1 基本塗装

細かいディティールを追加する前に、基本塗装をします。
砲はジャーマングレー、砲座はダークイエローにしましたが、アクセントに脚の片側をプライマー色にしました。

筆塗りだと奥まった部分には筆が入らないので、作業効率を考えてこの状態で塗装を進めます。

ジャーマングレーは表現が難しい色です。
塗料メーカーで色味も違いますし、どのモデラーも自分のイメージに合うジャーマングレーを探していると思います。

グンゼのジャーマングレーは白などを混ぜて明度を上げると青が強くなってしまうので、私の場合は「No.301 チャコール迷彩用FSグレー」を使い、さらに「No.45 セールカラー(帆布色)」を混ぜてドライブラシをかけています。

2 砲の追加工作

閉鎖器ブロックは見せ場のひとつなので、資料を見ながらこまごまとディティールを追加しました。

追加したボルト類は、レベルのティーガー1の転輪です。このキットはコンバチキットなので初期型、後期型両方の転輪が入っていて、後期型を作ると初期型の転輪が余ります。ボルトにちょうどいいですね。

3 揺架の追加工作

駐退複座器の先端部分の形状が違っていたので、いったん切り離してプラ板を挟み込んで修正しました。

また、省略されてていた揺架底面にリベット追加したほか、こちらも形状が違ったまま塗装してしまっていた下部角度調整ギアを追加工作しました。

やっぱり出たトコ勝負だと、こういう手戻りが発生してしまいますね。
いつも作っている車両タイプの模型ではないため、どうも作業手順の勝手がつかめないですね。

4 上部砲座の追加工作

@ 内側に配線を追加

A 前面には平衡器の基部を追加
   向かって右側の信管設定装置の表面にはボルトを追加

B 右上の砲耳にディティール追加
   右下の信管設定装置にもディティール追加

5 下部砲座の追加工作@

ダークイエローと艦底色で塗装したあと、プラ板で各部に細かいパーツを追加しました。
「簡易」砲座というだけあって、構造が簡単なのですぐに形になりますね。

6 下部砲座の追加工作A

砲座の先端には円形の接地板がついているので、両端が針になったデバイダーをくるくると回してプラ板をくり抜いて製作しました。

くり抜いたあとは、中央に持ち手となるプラ棒を接着してから補強用リブを追加し、最後に持ち手をカットしました。

7 追加部分のリタッチ

いつものように細い筆でペタペタと、リタッチの要領で追加パーツに塗装して周囲の色に馴染ませました。

砲上部では、夜間に装填口を識別する白いマーキングを再現したほか、砲下部の平衡器の伸びる部分は、クレオスの金属特色(メタルカラー)を使いました。

8 エイジング

油彩で墨入れして輪郭をシャキッとさせたあと、砲部分はタミヤエナメルの茶色をランダムにのせて、使い込まれて古びた感じを再現しました。

ジャマングレーの上にチャコールグレーを塗った状態の砲の反対側の画像を反転して並べてみました。
アイボリーで明度を上げ、エナメルの茶色によって変わった色調の差がわかるでしょうか。

砲座部分は、チャコールグレーでハゲチョロを描きました。
また、中央部分のオイルが漏れた表現は、タミヤアクリルのスモークを塗りました。

9 完成

砲の角度は固定してあります。

下側に2本ある平衡器は、砲の仰角に合わせて伸ばしました。

模型映えを考え部分的に塗り分け、寄せ集めた急ごしらえの器材という感じにしてみました。

簡易砲座は正確なサイズがわからないまま、1/35の側面図を見ながら目測で作りましたが、まあ、それなりにバランスよくまとまったと思います。

   
   
 
   
   
 

 

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