M4シャーマン(複合車体)製作記 その3

ちゃんとしたキットに恵まれなかったせいか、はたまた私の性格のせいか、今までキチンと手をかけてシャーマンを作ったことがありませんでしたが、今回は真面目に取り組んでみました。(笑)

せっかく単色なのできちんと塗装の経過を紹介しようと思ったので、結局いつものように3回目になってしまいました。

1 細部の塗装

溶接跡は墨入れで溝に黒い色が入ることを考えて、車体色よりも明るい色にしました。 フックやライトガードは車体色で塗ってから、一段明るい色でドライブラシをして立体感を出しました。

車体後部では固定金具をプラ板でリセットしたパイオニアツールをつけました。

車体の星マークは独軍の標的になるのを防ぐため現地で塗りつぶした状態を再現することにしました。 デカールを型紙してチャコールグレーで雑に手書きし、表面に軽く車体色でドライブラシをかけて馴染ませました。

2 追加工作@

先にも細部パーツを追加しましたが、ここから作るパーツはさらに衝撃に弱いもので、本当に最後の最後で取り付けます。

まず、ハッチを作りました。
キットのハッチには裏面にペリスコープも再現されていますが、台座も含めて形状が違うのでプラ材でそれらしく作り直しました。

   
3 仕上げ塗装

【 第1段階 】
まずタミヤエナメルの黒をじゃぶじゃぶに薄めたもので墨入れをします。
部品の分割ラインには濃い黒を、窪んだ部分には薄い黒を流し込みます。

1日乾燥させ、出っ張った部分をエナメル溶剤をつけた筆でぬぐい取って、さらに車体色の明度を上げたもので全体に軽くドライブラシをかけ、車体にメリハリをつけます。

【 第2段階 】
ラッカーのジャーマングレーでハゲチョロです。
乗員の手や靴があたる部分、狭い道の枝で車体がこすれた感じや、破片の跳ね返りなどを考え、書き込みが荒くならないように時間をかけて描いていきます。 錆っぽいハゲチョロはレッドブラウン。

【 第3段階 】
タミヤエナメルの茶で墨入れをします。
黒は凹部に流し込むようにしましたが、ここでは車体色の変色や油染みの再現なので、面に線を残すように描き、部分的に筆や綿棒で拭き取ります。

最後に銀色でエッジを軽く撫でて金属感をだします。


連続写真ではわかりにくいですが、車体色を最初にベタ塗りしたものと比べると、手間はかかりますが随分と見た目が変わったのがわかると思います。

4 追加工作A

車体後部にはレジンの木箱、アカデミーのグランドビークルセットのジェリ缶を積み、エポパテで布を作って荷物を満載にして、米軍らしくします。

5 完成

ペリスコープガードはプラパーツがありますが、2ヶ分しかなかったので伸ばしランナーで4ヶ所ともリセットしてとりあえず完成です。
また、過去のキットではちゃんと再現されなかったマフラーもパーツ化されています。

キューポラのM2機関銃は、足回りの汚し同様、ベースに固定してフィギュアを配置してから取り付けます。

とりあえず大きな画像で完成した状態を↓

 

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