sWS ロケットランチャー42 製作記 その1

これも発売を待っていたキットで、初めてのメーカーということもあり製作が楽しみです。
sWSの資料を持っていないので、細部形状はキットを信じてどんどん作業を進めるつもりです。

1 使用キット

独のMACO(マコ)社のキット。

パーツは非常に繊細で、光が透けるほど薄いパーツもあり、ドラゴンのキットよりも精密感があります。 でも、薄いのは車体床面で、フェンダーは思いっきり厚かったりします。(苦笑)

起動輪もご覧のとおり極薄ですが、リムに3か所押し出しピンの跡が並んでいて、車体側面パーツも、なかなか難しい位置にピン跡があります。(わかりやすく塗料を流してあります。)

説明書もちょっと接着位置がわかりずらかったりしますが、その一方で、強度を無視して極薄極細で素晴らしい再現度のパーツも多く、長所短所がまぜこぜで、新興メーカーならではの経験不足な感じがしますが、プラキットでsWSが作れるなんて嬉しいですね。

2 車体下部パーツ

転輪や履帯も非常にシャープなモールドで、特に履帯の接続部がスリット状に抜けているのが驚きです。

千鳥転輪はドラゴン方式で1列が1パーツになったもので作業性が良いのですが、固定する軸が細くて車輪がグラグラするので、タミヤパテで軸を太くしてから固定しました。

3 履帯の製作

連結履帯の組み立ては、最後の最後でほんの少しの隙間が開いてしまうことがあります。
これを防ぐため、私の場合は左図の番号の順番で組み立てています。

【第1段階〜下半分の組み立て】
まず、起動輪の歯に合わせて連結履帯を1枚づつ接着していきます。
その後、数字の順番につなげていきますが、AやCの部分は履帯何枚かで1パーツになっているので、指で少し曲げて自然なカーブをつけます。

【第2段階〜上半分の組み立てと間隔調整】
下半分の接着が終わったら、Dの部分に1枚づつの履帯を接着して、さらにE、Fと履帯を追加して、最後にDとFの間(水色の部分)でパーツの調整をします。
ここにちょうど1枚が収まらない時は、Dのパーツを1枚づつずらしながら間隔を調整します。

接着剤が硬化する前に位置の微調整をするため、第2段階はイッキに作業を進めます。

4 車体上部の製作

車体上部を仮組みしてみると、意外とハッチ開口部から室内が見えるので、ある程度室内をデッチ上げることにしました。

・車体側面の雑具箱はフタを開けた状態にするため、キットパーツを型紙にしてプラ板でリセット

・車体内側の傾斜した壁も再現されていないので、プラ板で再現

・片側3か所の隔壁は、車体上面の固定ボルトの直下になる位置に接着

・車体床面にはいつものタバコの内紙

5 車体内部の製作@

キットには、ランチャーにセットする弾頭がパーツとして用意されているので、これを室内に並べることにしました。

壁面には、ロケットを固定するラックがズラリと並んでいるので、プラ板での自作も考えましたが、効率的に以下の方法で再現しました。

@ ロケットランチャーのパーツの片側の内側を「型想い」で複製

A エポパテで複製して1o幅にカット→車体内部に接着

まあ、正確な形状ではないのですが、ほとんど見えなくなるのでこの程度で。

6 車体内部の製作A

少ない資料から、ロケット弾の固定金具を再現しました。
1枚の実車写真しか見つけられなかったのですが、どういう構造で動くレバーなのか、ちょっとわからないですね。

ちなみに、車内は白ではなく象牙色(グレー+白+アイボリー)で塗ってみました。

7 車体内部の製作B

運転席は、無線機をドラゴンから、シートをハセガワのハーフトラックからそれぞれ流用したほかは、キットのまま組んであります。

こんなに塗装が剥げるほど長期間酷使されたとは思えませんが、なんとなくゴビゴビに塗ってしまいました。
まあ、「大戦末期になってきて、塗装がいい加減になってすぐに剥げてしまった。」という脳内設定で進めます。(笑)

8 車体上面の製作

運転席のハッチ開口部は、裏側から断面をウスウス攻撃してあります。
各パーツはちょっと隙間が開いたので、パテで修正作業が必要でした。
車体上面の運転席直後の段差部分はパテ埋め作業で消えたリベットを再現し、車体側面のリベットは省略されていたので追加しました。

ちなみにパーツが薄い黄色でパッと見た感じレジンのようですが、ちゃんとプラなので普通に接着できます。(笑)

9 おまけ

同スケールのパンターとBMWと並べてみました。
意外と大きいのがわかります。

 

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