sWS ロケットランチャー42 製作記 その2

大戦後期に生産性向上のために簡素化されたsWSだけあって、車体がゴチャゴチャしていないので製作の作業効率も良く、サクサク進みます。
細かいパーツをつけて完成です。

1 フェンダーの製作

ダメージ表現のため、フェンダーを0.14oプラ板でリセット。

簡単な平面構成なので、切り取った部品にプラ板をあてて切り出してフェンダーを作り、接着剤が硬化したところでピンセットや指でグリグリやってダメージをつけました。

イエサブのグレープラ板は、接着剤にも溶けにくく、ねじっても割れにくいので、こういう作業に向いていますね。

2 車体の塗装(下地の塗装)

いつものように、細かいパーツをつける前に、車体の塗装をします。

まず下地色として、ダークアースでの塗装です。
多少ムラが残っても気にせずに塗り、1日置いて塗膜を乾燥させます。

3 車体の塗装(ドライブラシ第1段階)

いよいよドライブラシの本領発揮、凹凸感の再現です。
ミニスケールといえば「ラッカー&ドライブラシ」が刷り込まれている私には、避けて通れない工程です。(笑)

まず、ドライブラシの第1段階は、ダークイエローで、全体に下地色を覆い隠すように塗装します。

4 車体の塗装(ドライブラシ第2段階)

第2段階は、ダークイエローにセールカラー(帆布色)を混ぜ、凹部は残しながら全体の8割くらいに塗料がのるように塗ります。
塗料の明度を上げるため、白ではなくセールカラーを使うのは、白だとダークイエローのイヤな黄色が強く出てしまうような印象をもっているためです。

この段階であまりエッジを意識してしまうと、エッジがバリバリになった、昔ながらのドライブラシになってしまうので注意が必要です。(笑)

5 車体の塗装(ドライブラシ第3段階)

さらにセールカラーを追加して、エッジを中心に全体の6割くらいに色がのるように軽いタッチで塗っていきます。
ひとつ前の段階と比べて微妙に黄色味が減っています。
このあたりの色味の調整は個人の好みですね。

面に変化をつけることを意識して、縦にムラになるように塗ります。 運転席横の小窓の下が「塗っていない2割」になります。 うっすらと色が暗いのがわかるでしょうか。 ここにさらにエナメルで雨だれが描かれます。

6 ロケットランチャーの製作@

基部は肉厚パーツでヒケがひどかったため、へこみにプラ板を詰めたりパテを持ったりしてからヤスリで一皮むいて平らにしたあと、0.14oプラ板を貼りつけて面をピシッとさせました。
さらに各種プラ材で細かいディティールを追加してあります。

   

砲身を支えるステーは、少し長さが足りないように感じたので、上端ヒンジ部分の直下でカットして0.5oプラ板をはさんで延長したほか、側面にもプラ板を貼りました。

砲身部分は、棒ヤスリを突っ込んでグリグリと砲身の肉厚を薄くしたほか、仕切り板(?)の上部にプラ板を追加しました。

7 ロケットランチャーの製作A

いつものように、筆にぶつかって壊れてしまうような細かいパーツをつける前に、ドライブラシでガシャガシャとランチャー本体を塗装してからのパーツ追加です。

元のパーツがすっきりと5パーツで構成されているところに、0.3o径、0,4o径、0.5o径のプラ棒を使って200近い小パーツを追加して、点火用配管、砲身内のレールなどのディティールを再現しました。

下側も作ったらこんな感じに。
ランチャー角度調整ハンドルはジャンクパーツを流用したので、椅子のフレームより太くなってしまいました。見えなくなるし、まあいいか。(苦笑)

8 車体細部の製作

・車体前半分では…
 視察クラッペや前照灯、ボンネット左右パネルの開閉ヒンジはドラゴンから流用。
 その他、側面スライド窓やフェンダー上のOVM固定金具はプラ板で自作。
 ボッシュライト基部は市販でいいパーツがなかったので、プラ板で自作しました。

・車体後半分では…
 車体側面の道具入れのフタはドラゴンから流用。
 ボッシュライト基部同様、アンテナ基部もプラ板で自作しました。
 また、後部ハッチは閉じているほうだけ接着してあります。

9 汚し塗装

追加したパーツは細い面相筆を使って、リタッチの要領で塗装しましたが、この期に及んでなんとなく単調な感じがしたので、アクセントに転輪をプライマー色にしてみました。
そしてワンパターンでハゲチョロを描いてからエナメルの茶と黒で墨入れ。
(雨垂れなどの方法はHow toコーナーでどうぞ。)

いつもならここでおしまいですが…。

10 冬季塗装

今回は雪解けの季節を設定しているので、水性冬季迷彩が流れて大半が落ちてしまった状態を再現しました。

手順は…
@ 水性アクリル絵の具を凹部を中心にランダムに置いていく。
A 水をつけた綿棒や筆で余分な塗料を拭き取る。
もちろん、乾燥すると拭き取りできなくなるので、間を置かずに作業する必要があります。
また、アクリル絵の具によって定着性などの使い勝手に差があるので、テストしてから使用することをお勧めします。

左の画像はエンジンデッキですが、エンジンの熱で雪が融け、水性冬季塗装も流れ落ちたのではないかと思い、車体側面よりも色落ちを激しくしてあります。

この後、メリハリをつけるためにさらにエナメルで雨垂れを上書きしたり、足回りにパステルをまぶしたりして、いよいよ完成です。



で、完成は大きな画像で。


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