sd.kfz251/20 UHU製作記 その1

スダコフツ251は、C型もD型も、ドラゴンからバリエーションが精力的に展開されていますが、いかにも末期の独軍らしいウーフーは、2008年8月現在、まだリリースされていません。
以前から作りたいと思っていた車両なので、資料もそろった今、FAMOクレーン同様、インジェクションキットとして出る前に作ってしまおうと思います。

1 今回のお題

元となるキットはドラゴンのD型。ゲルリッヒ砲が欲しくて買ったキットの車体を有効利用します。
赤外線投光器はミリキャストのレジンパーツ。KORAから72スケールのレジンパーツも出ていますが、以前から手元にあったこれを使います。76スケールですが、ティーガーのエンジン同様、立体見本として使うのでノープロブレムですね。

資料はグランドパワー別冊とAFVmodeller。もう、これだけあればOKですが、さらに立体見本として安売りをしていたAFVクラブの35ウーフーも買いました。
いつものようにキット本体よりもコストがかかってますねー。(笑)

ティーガーと違い、スダコ251はなかなか出来がよさそうなので、車体はサクサクと進めて、赤外線投光器はミリキャストのパーツをもとにプラ材でディティールアップをしたいと思っています。

2 車体下部の製作@

まずは車体の仮組みをして、どこがどう見えるか確認します。
オープントップの場合、車体の断面の厚さが見えてしまうので、後面パネルの扉を開いた時にのことを考え、プラ板でリセットすることにしました。

そこで、後面パネルをリセットした時に段差ができないように、元のパーツよりも薄くする分だけ車体後部を延長しておきます。

また、床面パネルは後部が高くなっているので、カットして後部には下にプラ材をかませて嵩上げします。

3 車体下部の製作A

下地はbQ2 ダークアースを使い、bQ1 ミドルストーンでドライブラシをかけていきます。

あとは車体後部にプラ板でウーフー用の道具箱を作ります。 ミリキャストのレジンパーツにも道具箱が用意されていますが、簡単な箱組みなので自作しました。
図面はありませんが、いつものように他の位置関係から適当に大きさを割り出して現物合わせで組み立てます。 よい子はマネをしないようにしましょう。

独軍車両で苦労する千鳥転輪は、スライド金型でこのように成形されています。
軸のぶれがなく転輪を並べることができるので助かりますね。

   

4 車体下部の製作B

ウーフーにはシートが3つあるので、他の251のストックからもってきました。
シフトはちょっと太かったのでプラ棒でリセットし、助手席横のMP40はプライザーです。

大戦末期なので、あまり長期間使い込まれた車両ではないため、ハゲチョロは軽めにしました…というか、みえなくなるので床面しかやってませんが。

運転席のメーターパネルはモールドがくっきりしていて、塗り分けしやすかったです。

5 車体上部の製作

D型にも末期モデルというのがあるそうなので、それをチョイス。
ボンネットは観音開きから後方ヒンジの1枚ものにリセットし、さらにその前方のラジエターキャップも廃止され片開きの1枚ものに変更されたものにしました。
また、運転席天板の後端も少し短い気がしたので0.3o程度延長してあります。

裏側では、助手席前の無線機はハセガワから取り、キットパーツの無線機は天板中央部から吊り下がった部分に使用しました。
コードは伸ばしランナーでそれらしく配線しましたが、ほとんど見えなくなります。

クラッペ基部もパーツとして用意されていて、かなり良く再現されていますが、厚みがあったので薄くし、下側のロッドもプラ棒で再現しました。

6 発電機の製作

発電機は「AFV modeller」誌の作例のパクり。
大きさは、車体の開口部との間隔をもとに、いつものように目分量で適当に作っています。

いったん塗装をしてから、吊り下げフック、パネルの取っ手などをつけました。
発電機は燃料キャップと思われる部分に、豆電球のコードをほぐしてからよじった物(AM誌でボクサーさんがやってたヤツね。)で「チェーンっぽい」パーツを作ってみました。

7 車体の箱組み

車体上下ともに内部工作と塗装が終わったので、いよいよ接着します。

後面パネルは、装甲板の薄さを表現するため、キットパーツを型紙にして0.3oプラ板で作り、光の透過防止のため、黒→銀と塗り重ねてあります。
あとは前部フェンダーと側面収納箱を接着してから、表面をダークアースで下地塗装します。

発電機は墨入れをしたところまでで、ハゲチョロはあとで施します。

車体後部パネルの内側につく消火器は、AFVクラブの説明書でも塗装指示は赤ですが、何かの資料で「独軍の消火器は緑」と読んだことがあったのと、やはり赤はアクセントとしては強すぎると思い、こんな感じにしました。
実際はどうなんでしょうかねー。

次回はいよいよ投光器です。

 

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