アキリース製作記 その2

インテリアが終わって今度は外回りです。
外回りもイロイロと問題があって、楽しい作業になりそうです。

  1 車体上部の製作(その1)

ハッチ開口部は…
@ 前面装甲板ギリギリまで開口部を前進
A 形状を5角形に修正
B 裏から断面を薄々攻撃
C 0.5o角プラ棒で周囲に跳弾囲いを設置

また、砲塔の仮組みをすると、砲塔がちゃんと納まらないのでリング部を削って広げました。(車体上下を合わせると中が見えるのはこんな感じ)

2 砲塔の製作

砲塔は全体的に小ぶりで平板な印象です。図面や実車をじっくり見て、形状の修正を行いました。(いつものように図面から採寸せずに現物合わせでやっていますので、あまり真剣に見ないでね。)

@ まず、側面板下部パーツを修正。 画像の上はキットパーツ、下が修正したものです。砲塔パーツの先端まで側面板が届くようにします。

A 次に@をガイドに側面板の先端を延長、鋭角にしました。

B さらにAをガイドにフラットな上面に折れ線が入るように修正しました。

強度を考えて0.5o厚にしましたが、もう少し薄いほうが雰囲気出たかも。

3 防盾の製作

アキリースの砲塔は、前に向かってギュッと絞り込まれているようなイメージがありますが、キットの防盾は少し大きいような気がします。

そこで防盾の修正は、
@ 砲塔先端部の幅に合わせて左右をカットして幅詰め
A 横から見たときに断面が半円型になるように、上下にプラ板を追加し
B 照準器開口部の形状変更
C その下に「Jの字型」のバルジを再現

また、砲身も太すぎる気がしたので、車体下部を使って余ったファイアフライの砲身を使い、先端のウエイトはエクストラテックからとって使っています。

4 車体上部の製作(その2)

車体全体にある増加装甲取り付けボルト基部を、プラ棒の輪切りで再現(接着してから薄く削ってあります。)

また、砲塔後部のカウンターウエイトも、ちょっと長すぎるようなので、後端を0.5oほどカットしました。

5 車体の塗装(その1)

小さなパーツをつける前に塗装に入ります。
防盾と砲塔後部のカウンターウエイトは鋳造表現のためタミヤパテを硬い筆でたたき塗りしてあります。

このあたりはワンパターンの作業なので説明は省きますが、どの程度までパーツをつけてから塗装するか、毎回十分検討するようにしています。
あまりパーツをつけるとドライブラシで飛んでしまいますし、あまり少ないと、追加パーツの調色で苦労します。

で、何段階に分けて明度を上げながらドライブラシで凸凹を強調して、細部パーツの追加に備えます。

6 車体の塗装(その2)

緑の単色塗装ができたら、次は英軍特有の雲状迷彩にします。

bR3 つや消し黒に、bP8 独空軍機体色ブラックグリーンを混ぜ、細い筆で輪郭(境界線)を描き、柔らかい筆で輪郭に沿って塗りつぶしていきます。

bR01 NATO機体色チャコールグレーでドライブラシをして、迷彩を車体に馴染ませました。
あとで雨だれ表現をするので、この段階でも縦にムラになるように筆を運んでいます。

7 履帯

DS履帯を仮組みしたら短かったので、ゆっくりと引っぱって2コマ分伸ばしました。

で、サフなどの下地処理はせずに…
 bR3 つや消し黒を塗り、
 bQ9 艦底色と bP19 RLM79サンドイエローをランダムにのせ、
 bW シルバーでドライブラシをかけました。
(シルバーはなかなか減らないので、いまだにこんな瓶で使っています。)

車体への組み込みは、まず起動輪にはめ込んでから、各車輪に接着しながら履帯を一周させて、接地面で繋ぎました。

8 車体外回りの追加製作

いよいよ車体のディティール追加に入ります。

まずは車体の増加装甲固定ボルトをプラ棒で作ったところで、次回につづきます。
次回は砲塔内部やらハッチ、ライトガードなど、一番好きなチマチマ工作ですね。

 

製作記目次にもどる