アキリース製作記 その3

車体の基本塗装が終わって、あとはチマチマとパーツをつけてやっと完成です。
今回も懲りずにどーでもいいような作業をやりますよー。

  1 ボルトの再現

増加装甲取り付けボルトは、ダブルチーズバーガーのように、大きさの違うプラ材を何層にも重ねて作りました。
@ 1.0o径プラ棒の輪切りを接着、硬化後にヤスリで低く
A その上に0.6o径プラ棒の輪切りを接着、硬化後にヤスリで低く
B その上に0.8o径プラ棒の輪切りを接着、硬化後にヤスリで低く
C その上に0.5o径の6角プラ棒の輪切りを接着、硬化後にヤスリで低く

画像は、上の列が工作が終わったところ、下の列はCの工程でボルトをヤスリがけで低くする前の状態です。  まったく効率的ではないのですが、まあ、趣味だからいいでしょう。(笑)

2 小パーツの追加(車体前面)

前照灯はドラゴンのパーツを流用し、レンズ部にはウエーブのHアイズ(1o径)をはめました。
ライトガードもドラゴンキットのエッチングです。

ほかにも、ご覧のとおり無線手用ハッチや開閉ヒンジ、前部フェンダー、車体前端の牽引フックなど、資料を見ながらパーツをプラ板で作りました。

3 小パーツの追加(車体側面・後面)

車体側面では、履帯の防滑具ラックを0.14oプラ板で再現。
プラ板を挟んで車体から少し浮くようにしました。

車体後面では、
@ 上面左端に救急キットの箱を自作
A 後部表示灯はドラゴンのパーツを流用
   (ライトガードはエクストラテックのパーツ)
B 英軍特有の消火器は、固定金具を自作して車体に接着

独軍、英軍は車体外部に消火器を積んでいますが、米軍はどんなの積んでたんだろ? すぐ燃えちゃうから必要なかったのかな? (←ヒドイ言い草)

4 小パーツの追加(砲塔)

エクストラテックの砲塔内部は、ぼわ〜んとした椅子らしきものがパーツ化されているだけなので、ほとんど全部自作になります。
ま、一番楽しい作業(苦行?)ですね。

砲塔内の即応弾は、もちろん17ポンド砲の砲弾のパーツなんてないので、CMKのレジン製パンター用7.5センチ砲弾を流用しました。
資料に基づき、榴弾はイエロー系で、徹甲弾は黒に赤白のラインを入れましたが、フリーハンドで描いたらちょっと歪んでしまいました。

砲塔側面には、おそらく、砲塔をまたぐ時や乗車中に体をぶつけた時のために、装甲板の断面から体を保護するゴム製パッドを装着している写真が結構見受けられます。 作例ではあまり見ないので、アクセントに再現してみました。
また、防盾の照準口は、跳弾対策のため、上半分を現地で鉄板でふさいだ感じにしました。

5 小パーツの追加(終了)

ドライブラシをかけたら取れてしまうような小パーツはいったん終了です。

砲塔前部の形状修正、防盾の幅詰め、車体先端部の延長でプロポーションが変わったおかげで、キットと比べて随分と印象が良くなったと思います。

ペリスコープガードなど、さらに細かい(あるいは接着強度の弱い)パーツは、もっとあとで取り付けます。
まだまだ車体をいじくりまわして、まちがってポロリといったら困りますからね。

6 主砲の製作

せっかくなのでエクストラテックのオリジナルパーツと並べてみました。
さすがにこれくらい違うと、やっぱり作り直しますよね。
いつものように目分量で作っていますのでサイズは不正確ですが。

手元にないのですが、旧ニットーのM36ジャクソンの駐退器パーツの出来が結構よかったような気がします。手持ちがあれば流用できるかも。

エクストラテックのパーツは、砲尾もM10の3インチ砲のままの形状です。
ここだけでもアキリースにした時に砲塔と一緒にパーツを差し替えてほしかったですね。

↓実際の大きさはこんな感じ

7 追加パーツの塗装

砲塔では、上面に米軍とは違う形状の直接照準器を自作したほか、内部にはドラゴンのフィギュア用小火器についていたステン短機関銃をセットし、砲尾防危板などを追加しました。


↓ ストックはプラ棒で1本タイプに改造

8 車両の完成

タミヤエポパテを爪楊枝を使って造作して布系の車載品を作りました。

最後に追加したパーツを、周囲の車体色に馴染むように色調を見ながら塗装します。 ま、リタッチみたいな感じでしょうかね。

で、あとは
@ ジャーマングレー、レッドブラウンで塗装の剥げと傷、小さな錆を描き
A 銀で各エッジを軽く撫でて金属っぽさを表現
B エナメルの黒を凹部に流し込んで輪郭をしゃきっと
C エナメルの茶で面を垂直に撫でて雨だれを表現
と、いつもの手順で車両をばっちくして完成です。

いつものように大きな画像でどうぞ↓

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