チャーチル架橋戦車 製作記 その1

ミニスケールAFVを作っている人なら誰でも1度は作ろうと思ったことのあるアイテムですね。
ディオラマにしたときにベースが大きくなるので避けていましたが、私もいよいよ挑戦です。

1 キットの選定

左側は、往年の名作マッチボックスのキットをレベルが再販したもの。右側はドラゴンの新作キットです。

新作のドラゴンをサクサクと組み上げ、マッチのキットから橋を流用すれば出来上がり…の予定です。スケールは違うものの、まあ、いいでしょ。(笑)

2 足回りの製作

新作ではありますが、やはりドラゴンらしく、説明書の起動輪、誘導輪、転輪すべてのパーツ番号が間違っています。組み立てには注意しましょう。

説明書だけでなく、パーツもなかなか大変です。本来収まる位置より長いとか太いとか、調整が必要です。

@ 後部の起動輪
車体の受け側が狭いため、奥までパーツが入っていきません。車軸側を削って、下から見たときに誘導輪と一直線に並ぶ位置にセットしましょう。

A 車体側面
側面板についている前方誘導輪の車軸が長すぎて、車体本体パーツとの間に隙間ができてしまいます。車軸の前端をカットして調整しましょう。

B 転輪
転輪部分は1列が一体成型されていて、たくさんの転輪を揃えながら接着する手間がありませんが、ゲートが転輪内側のホイールにまで食い込んで履帯に干渉するので、きれいに削り取りましょう。

3 誘導輪の製作

誘導輪のつく先端の装甲板は、断面が薄く見えるようにヘリを削りました。
(画像では右が修正後、左が修正前です。)

また、誘導輪は車体側面パーツで挟んで固定するよう指示されていますが、作業性を考え、実車同様、前方からはめ込む方式に修正しました。

これにより、車体側面先端部にある誘導輪調整機構の隙間などを再現することができます。

4 フェンダーの切り離し

チャーチルは全体的にのっぺりしておとなしい印象があります。
雰囲気を変えるため、部分的にフェンダーを取り払い、履帯が見えるようにして変化をつけました。

切り離しには、ガンプラモデラーさんオススメの薄刃ノコを使ってみましたが、「あさりしろ」が少なく、軽々ときれいにパーツを切り離すことができました。

5 車体下部の製作

車体側面はモールドを削ってから、プラ板で増加装甲を再現し、さらに地雷処理装置などのアタッチメントを装着するための基部を追加しました。
ごちゃごちゃしてくると、だんだん面白くなってきました。

また、増加装甲の穴からみえる尖頭ボルトは、むっちさんに教えてもらった方法で…
@45度刃ナイフを垂直にしてキリのように回して三角錐の窪みを作る。
A熱したランナーを押し付ける。
B静かにはずして出来上がり。
で、量産しました。
レベルやハセガワなどの柔らかい物より、旧ニットーやトランペッターのような硬いランナーのほうがシャープに仕上がるようです。

ちなみに、一体成型のムカデ転輪も車体に挟んで固定する方式なので、転輪上部の凸をカットして後ハメ方式にして接着しました。

6 車体上部の製作

@車体前部

運転席の視察ハッチを削って開口したほか、上部のベンチレーターを大型化しました。
また、ペタード砲搭載車の特徴である装填用スライドハッチも再現しました。
このあたりはパーツ同士の合いが悪く、すり合わせに時間がかかりました。

A車体後部

一体成型されていた排気管を削り取り、エンジンデッキのハッチのヒンジを修正しました。
このあたりのディティールは、塗装後に追加していきます。
ここも前後のパーツで段差ができちゃうんですよねぇ…難儀なキットです。

7 車体側面の製作

これもチャーチルらしいエンジン吸気ダクトです。

実車ではダクトの上端がフェンダーとほぼ同じ高さになるようなので、パーツを上下にカットして0.5ミリプラ板をかませて修正しました。

8 砲塔の製作

Mk4用の鋳造砲塔は丸みを帯びていて形状の把握が難しく、図面や35キットのパーツと比べたところ、後部のボリュームが少ないために縦長に見えてしまうと考え、プラ板を貼って形状を変更しました。

また、側面形状修正のために削り取った薬きょう排出ハッチと周囲を別々にプラ板で作り、ハッチが砲塔側面に埋め込まれたようになっている状態を再現しました。 
車長用キューポラも砲塔側の開口部と穴の中心がずれているので、ハッチを開ける場合には修正が必要です。 出来もちょっと平板な感じですね。

最後に溶きパテを硬い筆で叩くように塗り、ヤスリで表面を撫でて鋳造表現をしました。

9 基本工作終了

修正部分はあまり多くありませんが、パーツの一体化が進んでいて、かえって改造に時間がかかってしまいました。

いったんこの状態で塗装をして、さらにディティールを追加していきます。
あとで履帯をつけるため、車体の上下は接着していません。

 

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