車体の基本工作をしてみての印象ですが、このドラゴンのファイアフライは出来のいいキットですねー。大きく改造する部分もないので、ついつい普段ならやらないようなイヤラシイ工作をしてしまいました。
ここから先はいつもの「塗装→チマチマ工作」です。 足回りやペリスコープはシャーマン共通なので、今回の製作記では省略します。
1 追加工作 前回忘れていた部分を追加で工作です。 砲塔の車長用キューポラは複合車体シャーマンと同様のディティール追加工作をしてあります。 車体前後のフェンダーは厚みがあったので切り取ってあったので、その部分を0.15oプラ板で再現 |
|||||||||||||||
2 車体の塗装 マッチボックスの箱絵や現存する実車写真などから、「英軍戦車はブロンズグリーン」というイメージを持っていたのですが、英軍では1944年以降、基本塗装として「オリーブドラブbP5」という名称の色を指定しており、順次リペイントされていたようです。 正確な色味はよくわからないのですが、米軍使用のシャーマンと色味を変えるためにも、35の箱絵などを参考にして、今回は黄色っぽい緑で塗ることにしました。 いつものように、ラッカーの隠蔽力の弱さを逆手にとって、下の色が透けることを前提に色を重ねていきます。 【 第1段階 】 【 第2段階 】 【 第3段階 】 【 第4段階 】 |
|||||||||||||||
3 ディティールの追加 溶接跡やサイドスカート基部はコンポジットシャーマンと同じです。 このスケールにしては頑張ってディティールが再現されているのですが、やはりシャープさが足りないので、車体後部を中心にプラ板で自作しました。 【 車体後部上面 】 【 車体後面 】 また、砲身のカウンターシェイド迷彩も、この時点で施します。 そうそう、シャーマンと並べてみたら、なんとなく砲塔が低いような気がして、この期に及んで砲塔底面に0.3oプラ板を貼ってかさ上げしました。 |
|||||||||||||||
4 ディティールの追加(その1) 誰もがやってみたい、コールドストリーム近衛連隊のミサイル搭載凶悪蛍に改造します。資料ではTcとマークXへの搭載が確認できますが、一番好きなXcに載せることにしました。(考証派の人ごめんなさいねー。) ミサイル架はドラゴンのマークX、弾頭はアカデミーのホーカータイフーン、本体と尾翼はプラ板というぜーたくモデリングで、下の画像は、上側がアカデミー、下側がドラゴンです。 【実際の組み立て】 なお、仮組みの段階ではランチャーが外に開いてしまうので、前部ステーを1oほどカットしてあります。 |
|||||||||||||||
5 ディティールの追加(その2) まずはここまでのパーツに塗装します。 その後、もう車体をいじくりまわすこともないと判断し、ハッチの取っ手や直接照準器、無線用アンテナなど、さらに極小のパーツを追加しました。 ロケットランチャーのステーは模型映えを考えて金属の地金色に塗装し、点火用のコードはAM誌の作例を参考に、伸ばしランナーで作ってあります。 車体のハッチも見せ場のひとつですので、プラ材で固定具をでっちアップしました。 バネはリード線をほぐしたものを使っています。 |
|||||||||||||||
6 ダックビルの製作 車体に墨入れとハゲチョロをして、最後にダックビルです。 最初はレジンで大量複製しようと思ったのですが、うまく精度が出せなかったので、ついカッとなって全て0.3oプラ板で作りました。 |
|||||||||||||||
7 完成 車体前部の予備履帯はシャーマンXのDS履帯をカットして使い、車体後部の荷物はエポパテです。 ダックビルは精度を手作業で出すのはやはり難しく、ちょっと不揃いになってしまいました。 今後の課題ですね。 |
ではいつものように大きな画像でどうぞ