シャーマン ベースの製作 その2

  1 地面の製作(その1)

作り方はいつものとおりで、スタイロフォームを切り出して使います。 今回は建物や車両を載せて検討した結果、13p角にしました。

もっと大きくすると建物も奥行き感を出せるのですが、効果的な配置のためにベースを大きくするか、密度感を重視してベースを切り詰めるか、いつも悩みます。

手前の地面は、黒の軽量紙粘土の上に、「水性木工ボンド、壁補修材、マットメディウム、コーヒーの出がらし」を混ぜたものを塗りたくって再現しました。

奥にはHO用の石畳シートを両面テープで貼ってあります。

建物はバキュームキットの一部を使ってお手軽に再現することにしました。

2 地面の製作(その2)

季節の設定が3月〜4月にしたので、雪が融けて芽吹く季節を再現するため、草もあまり茂った感じにならないようにするため、いつもの麻ヒモではなく、スタティックグラスを使いました。

草を生やしたい部分にマットメディウムを筆で塗り、ふりかけのように上からパラパラと草を蒔き、乾燥して固定したあとで、緑系の塗料で軽く表面を撫でて色味を調整しました。

アクセントとして、つぶれたドラム缶(ゴフィーモデルのレジン製)を錆色に塗装して地面に埋め込んだほか、トタン板(エアフィックスのフィールドコマンドポストのアクセサリ)も置いて、路肩のゴミっぽい感じにしてみました。
また、草の調子に変化をつけるため、部分的に麻ヒモで草を植えました。

3 建物の製作
@ 壁はライトアース、レンガ部分は茶系でまだらに塗装 A 色調を落ち着かせるようにドライブラシで色を重ねます。
B 壁のひび割れを針でけがき、エナメルで墨入れ。
  雨だれも描いてから、全体につや消し塗装
C 窓枠とドアの板を塗装して完成
4 建物の固定

建物はバキュームキットなので、パーツ同士を直角に組み上げるためには抜きテーパーを処理する必要があります。
また、全体がペナペナと歪むので、裏から2.5o角プラ棒で柱を組んで補強してあります。

床面に接着した角材に0.5o真鍮線を固定し、ベースにブスっと刺して固定します。

5 瓦礫の製作

瓦礫はコルクボードをピンセットでほじってバラしたものを使います。

茶やグレーなどの塗料をじゃぶじゃぶに薄めたものを容器にとり、その中にコルク片を放り込み、ガチャガチャとかき混ぜて色を染みこませます。

固定には木工用ボンドを薄めたものを使います。
ただ薄めただけでは表面張力で床面まで浸透しないので、台所用洗剤を1滴たらします。
すると、界面活性効果でスッと地面までボンドがまわってくれるので、1つづつ瓦礫を接着するのではなく、バラバラと瓦礫を撒いたあと、上から接着剤を垂らして固定できるので楽ちんです。

6 台座の製作

台座の部分は黒の塩ビ板を木工ボンドで貼り、さらにその上から板を両面テープで貼ったものです。

目分量で角をカットしているので、組み合わせた時に隙間ができてしまいます。 この部分は床のキズ消しクレヨンで埋めます。
これらの商品はロウが主成分なので、手の温度で柔らかくなり、パレットの上などで混色することもできます。

7 完成
車両はまだ仮置きです。
フィギュアを配置して、それぞれの位置を微調整してから固定します。

全体を見ながら、さらに小さなストラクチャーを追加して、バランスを調整していきます。
ここからどの辺が変わるのか、ギャラリーの完成作品と見比べてください。

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