● 迷 彩 表 現 (2 色 迷 彩) 

  今回は、筆塗りでも比較的やりやすい、幅の広い2色迷彩を紹介します。

  グリーンとイエローだけでなく、茶系でも冬季迷彩でも、応用のきく迷彩パターンです。

1 基本塗装

  小さな車体が目立つように、車体は発色がよくなるように塗装します。 独空軍機体色のMrカラーbP19 RLMサンドイエローで下地塗装し、ダークイエローでドライブラシを重ねて車体全体の基本塗装をします。

ドライブラシ用の筆は、柔らかめの平筆を半分くらいでカットしたものを使っています。 1〜2両作ると穂先が減って使えなくなるので、市販の安いものですが、基本塗装用や迷彩用など、幅の違うものを数種類用意しています。  

2 迷彩第1段階

  いつも使う独軍の三色迷彩用のダークグリーンでは、完成した時に色が明るくなりすぎる気がするので、今回はフィールドグレイ2(独兵の制服の色)を使ってみました。

  フィールドグレー2とダークイエローの混色で迷彩を描き,だんだんフィールドグレー2の割合を多くしていきます。ダークイエローを混ぜているのは緑がきつくなって浮いてしまうのを防ぐためです。
 
 迷彩のパターンはあくまでも雰囲気重視で、イメージができたらフリーハンドで描いていきます。この時点ではかなり筆ムラがありますが、あとで修正できるので気にせず作業を進めます。

  

3 迷彩第2段階

 1日しっかりと乾燥させ,細いドライブラシ用の筆でフイールドグレー2の筆ムラを消します。 その後、車体を最後に塗った色(白+ダークイエロー)で,迷彩の境界にドライブラシをかけ,輪郭を修正します。

 ダークイエローのドライブラシによって、緑の部分を消しすぎた時は、輪郭の内側から再度フィールドグレー2でドライブラシをして再修正します。

 気に入った形になるまで、車体色と迷彩色を交互にドライブラシしながら修正をしますが、あまりしつこく同じ場所に手を入れていると塗装面が毛羽立ってくるので注意が必要です。
 

4 迷彩第3段階

 また1日乾燥させ,車体全体に車体色で軽くドライブラシして,迷彩色をなじませます。

 この段階でも、迷彩色が消えすぎたら、再度フィールドグレー2で軽くドライブラシで色をのせて迷彩部分を回復させます。

5 追加工作

  迷彩が完成したので、この時点で細かい部品をつけていきます。この部分が迷彩の境界にかかった時は、ブレンディングをしたりして、車体の迷彩境界と違和感がでないように注意します。

 あとで部品をつけると手間はかかりますが、塗装によってエッジがダルくなったりしないので、シャープに仕上がり、小さな模型では効果絶大です。

6 仕上げ

  タイヤブラック、レッドブラウンの2色を使い分けながらハゲチョロ塗装を施し,エナメルの黒や茶色で墨入れや雨垂れの再現をし,最後に銀でエッジにドライブラシをします。幅広の筆でソフトタッチに行います。 

↓ ハゲチョロ部分のアップはこんな感じ

                  

 

 How toトップにもどる