special thanks Mr. Ken-ichiro Ooyama, Mr.Mark Davies, Mr.Alvaro Rodriguez
1 トレーラー部のおさらい 製作記その1の冒頭で書いたとおり、スキャンメルTTのトレーラーには「前期型」と「後期型」があります。 今回は1942年のアフリカ戦線を作りますので、トレーラは前期型にする必要があります。 前期型は、その形状から「グースネック(ガチョウの首)」と呼ばれていますが、正確な3面図などはないので、いろいろな画像を参考に、いつもの「テキトー工作」で作っていきます。 |
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2 前部の製作@ キットの後期型は、途中から角度が変わり前側が反っています。(上の比較図を参照) しかし、前期型はその特徴である先端部を除けば、本体部は前から後ろまで一直線に同じ角度なので、前側の角度が変わる部分で切り離し、先端部を0.3ミリプラ板で自作しました。 グースネックの名前の元となっているトラクターとの接続部は、一直線の平面の上にトサカのように載っています。一見複雑に見えますが、形状を分解して考えると、意外とシンプルな形の組み合わせであることに気付きます。 |
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3 前部の製作A 図面やクリアな画像がなかったので、ネット上にあった1/35の組立説明書を参考にして、0.3ミリ厚プラ板を使い、仮組みをしたり、何度もパーツを作り直したりして、位置や角度をみながら製作しました。ここがメインイベントなので、グースネックが出来ればトレーラーは8割方終わったようなものです。 |
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4 中央部の製作 @ キットでは四角いムクの柱だったので、0.3ミリ厚プラ板でH型の梁を作って差し替えました。 A 桶をひっくり返したような形の金具は、引き上げ車体が左右にずれないようにするガイドですが、車体と一体成型されているので、いったん切り離して内側を削ってから再接着しました。 B 側面下側の三角形の補強板はエッチングが用意されていましたが、簡単な形状なので0.25ミリ厚プラ板で作りました。(下端の小さな受け金具も再現しました。) C フレーム底面にもいくつか金具がつきますが、ゴツいプラで一体成型されています。 |
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5 後部の製作 @ 前期型は側面の上下が薄いようなので、下部をカット A 後端スロープとの接続部は、プラ板をはさんで狭く修正 B 底面にプラ板を貼って軽め穴を開口 C 真ん中の梁はいったん切り離してから奥に下げて再接着 D エッチングからプラ板にリセット E ジャッキアップ用の金具を追加 F ボルトを2ケから3ケに追加 |
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6 足回りの製作 【車輪】 【車軸】 【スロープ】 |
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7 フィギュアの製作 運転席でウインチの操作をする兵士は、このタイミングで塗装をしてしまいます。 もちろん事前にある程度の勘合はしてありますが、各種操作レバーと両腕はフィギュアを車両に載せて位置を確定してから追加工作しました。 |
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8 キャビンの製作@ ・フィギュアを載せたあと、右側にサイドレバーを3本追加しました。 ・助手席下の道具箱にエッチングの南京錠をつけました。 また、塗装や工作のため邪魔になるため控えていた天井を支えるフレームをこの時点で追加しました。 |
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9 キャビンの製作A @ ピレン式消火器はFIRMA49の3Dプリント製品 C 助手席側にも消火器を追加(資料にこういうのがあった) E ハンドルは0.4ミリ径プラ棒で自作 なお、前ドアは開けるのであとで追加します。 |
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10 車体の下塗り 車体は黒で下塗りしました。 ミスターカラーは隠ぺい力が弱く、通常はそれを逆手にとって色の重ね塗りをすることでイメージに合う調色をしていましたが、下地が黒だと最後まで暗いトーンのままになってしまいます。 このあと、改めて車体色を段階的に塗っていくことにします。 ※ ちょっと中途半端なところで今回の製作記は終了です。 |