● 筆塗りによる冬期迷彩 

1 下塗り

まずは車体全体を冬期迷彩前の車体色で塗装します。
今回は大戦初期ということで、クレオスbS0「ジャーマングレー」で全体を塗装します。

2 白系の塗装@

bR17「米海軍機用グレー」にbU2「フラットホワイト」を少し混ぜたものを筆で塗ります。
凹んだ部分にも筆を入れ、塗料が入るようにします。

3 車体色の塗装@

車体色も冬期迷彩色も同じラッカー塗料を使っているので、すぐに塗り重ねると下の色が浮き上がって色が混じってしまいます。
そのため、1日しっかり乾燥させて塗膜を硬化させてから上に色を重ねていきます。

bS0「ジャーマングレー」は、ただ白を混ぜると青味が強く出てしまうので、「bR01 現用米軍迷彩用チャコールグレー」も混ぜて、青くならずに明度が上がるように調色して、凸部を中心にドライブラシをかけていきます。

4 白系の塗装A

今回は、bR17「米海軍機用グレー」とbU2「フラットホワイト」を1:1にして、ドライブラシをかけます。

薄く塗る部分、しっかり塗る部分と意図的にむらになるように塗っていきます。

最後には、エナメルや油彩による墨入れや、クレオスのウエザリングカラーも使って全体の調子を整えるので、それらの効果を考えながら、逆算してこの段階ではこの程度の塗装にしてあります。

5 車体色の塗装A

上記3で塗った車体色を使って、冬期迷彩がはがれた状態を再現するため、さらに上塗りをしていきます。

この段階では、細い筆の穂先でチッピングをするような感じで、均質にならないように注意しながら少しづつ車体色をのせていきます。
チッピングの要領で塗装するのですが、冬期迷彩はこすれて剥がれたのではなく、水性塗料が雨などで溶け落ちた状態を再現するので、エッジばかりに塗装しないように注意します。

また、フェンダー部分は戦闘室とは違い、表面をなでるように車体色でドライブラシをかけることで、凹部は白の塗料が残り凸部の冬期迷彩が落ちた状態を再現しました。

6 ドットの調整

塗装の剥げを再現するために車体色でドットを描きましたが、もう一度冬期迷彩用の白を使ってドットを追加します。

5と6の工程は行ったり来たりしながら、全体のバランスを調整していきます。

7 墨入れ

@ 油彩の黒でパネルラインに墨入れ

A ラッカーのジャーマングレーでチッピング

B エナメルの茶色を薄めたもので平面にうっすらとアクセントをつけて完成です。

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