● 溶 接 跡 表 現 

  戦車…特に独軍の場合,装甲板を交互に組み合わせた部分の溶接跡などの再現は,今や必須となりました。35では,プラ材を接着して刻みを入れる方法が一般的ですが,ここではそれ以外の方法を紹介します。

   今回は,車体全面に溶接跡のあるトランペッターのフェルディナントを使ってみます。

 使う物は,セメダイン社のプラモデル用接着剤とタミヤパテ,爪楊枝です。あと,マスキングのためセロハンテープも用意します。

  接着剤は,近所のホームセンターで購入したスチロール樹脂系のものですが,あまりにもはやく乾燥してしまい,車体の箱組みなど塗布面積の多い場合にはあっという間に乾いてしまい,使い物にならずにしまってあったものです。 今回の溶接跡の再現には,その速乾性が効果を発揮します。

 手前ある塗料皿は,私は塗料皿を2枚しかもっていないため,周囲にセロハンテープを貼って菊皿のようにして使っています。今回は,車体を塗り終わった皿のへりにテープを着け,ここでパテと接着剤を混ぜ合わせます。

  溶接跡の再現は,車体の塗装が終わったところで行います。

 これは,作業の最初に行ってしまうと,塗装を重ねていく段階で塗料が溶接跡のすきまを埋めてしまい,せっかくのディティールが損なわれてしまう事を避けるためです。

 マスキングには,普通のセロハンテープを使います。これを貼り,車体のモールドに沿って,ナイフで溶接跡を盛りつける部分をカットし,テープをはがします。

 テープを貼りやすくするため,細かい部品は取り付けていません。この作業のあと,パーツを接着して塗装することになります。

 皿の上でタミヤパテと接着剤を6:4くらいの割合で,練り合わせます。

 ネバネバした状態で,素早くテープの上に盛りつけます。この時,爪楊枝を寝かせて使い,盛りつけたパテとテープをツライチにして,パテの厚みを調整します。

 先がなまって使えなくなったナイフの刃で,細かいピッチで刻みを入れていきます。 

  パテはどんどん乾いていきますので,写真に写っている程度の長さを1工程として,その都度新しいパテを作って使います。

 テープをはがした状態です。写真ではよくわかりませんね(笑)。

 テープをはがしたあとで,はみでた部分をナイフでそぎ取ります。

 必要な部分ごとに,この工程を繰り返します。

 今回の作例であるフェルディナントの必要部分の作業が終了した状態です。

 私の場合はディオラマにしますので,ベースの正面にならない部分から作業を始め,慣れてきたらよく見える場所の作業をします。

                  

 車体の塗装の最後の段階で使った調色で塗装します。

 車体はドライブラシで塗装していますので,その前段階の色の上にフィルターのようにのっているため中間色となりますが,筆塗りすると,他より明るい色になってしまいます。

 しかし,溝が多いため,あとで墨入れをした時に,他の場所より墨入れ用塗料が残るため,地色が明るくても,結果として他と同じ色になります。

 塗料はかなり薄めて流し込むように色をのせます。これにより,乾燥して塗膜が薄くなると,シャキッとモールドが残ります。

 エナメル墨入れ → ハゲチョロ書込み → 銀でエッジにドライブラシという全行程が終わった状態での溶接跡のアップです。

 実際の溶接跡とは違いますが,このスケールではそれらしい効果をあげていると思っています。

 

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