ホーカータイフーン製作記 その2 (ベースとフィギュアの製作)

1 地面の製作�@ 石垣の再現

【石垣】
フランス西部のボガージュ(生垣や石垣)を再現するため、粘土で畝を作った上に、細かい石と砕いたコルクを積みました。

【荒れた地面】
不時着時に機体で擦って削れた地面は、粘土を盛り付けてからヘラで縦溝(画像の黄色いライン)をつけ、さらに粉粒を撒きました。
(撒いたのはドリップ後のコーヒーの出涸らし、コルクの粉)

【固定】
このようなプラではない物をベースに固定するときは、中性洗剤を加えた木工用ボンドを使います。
ただスポイトで垂らしても、物の表面で泡のようになって奥まで浸み込みません。
中性洗剤は界面活性剤なので、泡ができずに液体のまま隙間を通って奥まで浸透するので、地面にしっかりと物を固定できます。

今回は、このような効果がある専用接着剤「モーリン スーパーフィックス」を水で薄めて使いました。

【地面素材の固定】
いつものやり方です。こちらもご覧ください。
「KV-2ベースの製作」
https://hinemogura.at-ninja.jp/kvbase.html
2 地面の製作�A 草の再現

�@ 色味の違うスタティックグラスを混ぜて草を用意
�A 木工用ボンドを塗り、上から草を振りかける
�B 1日乾かしてからベースを横にして側面をトントンと叩いて、振動で余分な草を落とす

3 地面の製作�B 土や草の追加

不時着して地面にめり込んだ状態を再現するため、主翼の前側に土を積みました。
 �@ 細かい砂、ピグメント、コーヒーの出がらしなどを混ぜて土を用意
   粒子が均一になりすぎないように注意して軽く混ぜました。
 �A タミヤアクリルの溶剤を塗って、タミヤの調色スティックで土を撒く
   アクリル溶剤は粘性が高いので、ピグメントの仮固定に使いました。
 �B さらにスーパーフィックスを垂らして固定
   部分的に草を混ぜて、地面が削られて掘り起こされた感じになるようにしました。
   また、主翼上のピグメントは、ボンドが乾いて塗膜になると目立つため、アクリル溶剤だけですませました。
   ちなみにこのような作業にアクリル溶剤を使うのは、粘性だけでなくラッカー塗料を侵さないので機体への影響が少ないという事もあります。

4 樹木の製作

ボガージュの低木は、高さの違う物を何本か作って組み合わせました。
一部は飛行機の墜落時に折れた状態で再現しました。

�@ カスミ草のドライフラワーを必要な大きさにカットして、先端のボサボサした部分は取り除きます。
�A ミニネイチャー社のシルフローの葉を1センチ程度に切り分けます。
�B 全体のバランスを見ながら木工用ボンドで葉を貼ります。

5 フィギュアの製作�@

中国の通販で2000円で買ったメーカー不詳の3Dプリント製品です。
一見緻密に再現されていそうですが、直立している姿勢のデータをそのままポーズ替えしたらしく、関節の曲がった部分のシワがないなど、ポーズが不自然です。
また、一部の装備やポケットが省略されていて、よく見ると全体として作りは雑です。

【ウエルバイク】
 ウエルバイクはフレーム内のサポートを取り除き(白で囲った部分)、燃料タンクの形状を変更しました。
 下の画像ではサドル後部にサポート材が残っています(黄色で囲った部分)が、作業中の強度確保のため、最後にカットして取り除きます。

 ウエルバイクの運転している兵士は片足を地面に着いたポーズに変更しました。
※全体が茶色っぽいのは、モールド確認のために薄く着色したためです。

5.5 修正

ウエルバイクは実物よりも全長が長く再現されていますが、小さくて繊細なため修正は諦めていました。
しかし、どうしても気になって、下塗りまで進めたところで修正に踏切りました。

実物と比べると、サドルから後ろが長すぎるだったので、後輪の直前でフレームを2ミリ弱カットして、全長を短くしました。
三角のフレームがややいびつですが、まあ、実物は小さいのでそんなに気にならないので良しとしました。
ただ、タイヤは直径であと0.3〜4ミリ小さくしたいところですが、さすがにそこまではできなかったのでこれは断念しました。

それでも全体の形状は修正でき、サドルのすぐ後ろに後輪がある形にできました。
思い切ってやってよかったです。

6 フィギュアの製作�A

指揮官らしい人物はいつものようにプライザーのフィギュアをベースに自作しました。
装備品はやや柔らかいシーザーモデルのフィギュアからはぎ取って流用しました。
右手には、ステン Mk.5 を持たせて、ベテランの空挺隊員っぽくしてみました。

また、他の兵士もズボンのポケットを追加したり、首でいったん切り離して向きを変えたり、シワをエポパテで作り直したり修正を加えました。

また、武器類は3Dプリント製の海外キットですが、PIATの前部だけはプラ板で作りなおしました。

7 CLEコンテナの製作

CLEコンテナは、断面がD型(底が平らになっている)で細身の初期型Mk1と、断面が真円で全長が短いMk3の2種類を作ってみました。

キットのコンテナは本来のサイズよりもかなり大きく再現されていて使えませんでした。
また、開く方向も逆になっているようです。

先端部の半球状の衝撃吸収バンパーは、このサイズならプラ棒を削りだしたムクでも良かったのですが、簡単な形状だったので0.25ミリ厚のプラ板をライターで炙って柔らかくして、ヒートプレスで作りました。
10ケほど作って出来の良いものを4つ、モナカのように貼り合わせて2セット作りました。

8 パラシュートの製作

ティッシュに木工用ボンドを水で薄めたものをしみ込ませてシワや形を固定したあと、溶きパテを塗って表面を整えました。
また、傘とコンテナをつなぐヒモ(パラコード)は伸ばしランナーで作りました。

  

9 完成

最後にフィギュアともう一つのコンテナを配置して完成です。

フィギュアの位置が変わるだけで全体のバランスや印象も変わるので、いろいろなパターンを試しながら配置を決めました。

赤いベレー帽のコンテナは、もちろん映画「遠すぎた橋」の印象的なシーンのオマージュです。

飛行機モデラーなら、地面やフィギュアを配置した情景に仕立てることはほとんどないと思います。
また、地面やフィギュアを作るAFVモデラーが、クラッシュした飛行機を作ることもないと思います。
今回の情景は、両方の要素を盛り込んだ、ニッチな物になりました。

 

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