英軍戦車色ＳＣＣ(Standard Camouflage Color）を作るため、ミドルストーン、ダークアース、オリーブドラブを目分量で混色しています。

�@　最初はダークアースが少し多かったので、大戦前期の指定色であるSCC２（タミヤのセントーの車体色）っぽくなってしまいました。

�A　今回は大戦後期の設定なので、　後期の指定色であるSCC１５にするため、オリーブドラブを多めにして修正しました。

�B　前回ＳＣＣ１５で塗装したファイアフライが、出来上がると地味だったので、今回はミドルストーンを多めに混色してドライブラシをかけ、明るい色にしてみました。

色味が微妙なのですが、画像から変化がわかるでしょうか？

フェンダーをはずした状態を再現するため、モロに見えてしまうガイドレールを自作しました。
ここはフェンダーがあったとしてもチラリと見える部分なので、メーカーにはパーツを用意してほしいところですね。

また、履帯が浮いてしまうのを防ぐため、誘導輪の前側の歯は削り落として履帯が密着するようにしました。
このように基本塗装が終わったあとに小パーツを接着する場合、爪楊枝で接着剤を点付けしたあと、流し込み接着剤で固定します。流し込み接着剤は紙で穂先をぬぐって量を少なくして使います。

履帯はいつものように、
�@　つや消し黒で下地塗装
�A　艦底色（ハルレッド）で、まだらに塗装
�B　RLMサンドイエローで、まだらに塗装
�C　銀でドライブラシ
という手順です。

DS履帯はちょっと長かったので４コマほどカットしました。
履帯の接合部はフェンダーで見えなくなるので、無理にきれいに接続しないことにしました。
青矢印で示したように、車体上面中央部に片方の端を接着し、張り具合を確認しながら前から後ろ方向に巻くように接着していきました。

車体上面を接着せず、車体は一時中断して先に橋を作ってしまいます。

橋を車体に固定する際、車体内部に「受け」を追加したり、ウエイトを入れたりするといった作業がでてくるかもしれないため、まず橋を作り、車体との接合を確認してから車体の工作を続けることにしました。

図面がない場合、既製パーツをモノサシとして使うことで、比較的簡単に形にすることができます。
今回も、金型の管理がいいのか、バリもなく良好な成形状態のマッチボックスのキットパーツを芯として使いました。

ゼロからプラ板で作ろうとすると敬遠してしまう工作ですが、こうやってうまく既存パーツを活用してセミスクラッチしていくのも完成への近道だと思います。

天板は、Ｐカッターでの筋彫りの深さを変えて３枚１組の板が連続している様子を再現しました。　また、木目はコンパスの針でけがいてあります。

橋のディティールは実物の写真を見つけられなかったので、１／３５のレジンキットの作例などを参考に作りました。

フレームの裏側には筆が入らないので、組み立てはここまでにして塗装に入ります。

車体前部にある橋との接続器具をプラ板で自作しました。

強度を考えて車体側にホゾを切って差し込み式にしようかとも考えましたが、マッチボックスのキットも接着だけのイモ付けだったので、それに倣いました。

戦闘中に架ける「突撃橋」なので、防御のできる戦車を使い、目立ちにくい地味な緑に塗装されているはずです。

しかし、レジキャストから出ている１／３５タミヤ用改造キットでは半分が白く塗装された塗装例となっています。
２色にして視認性を高めて、展開作業の安全を確保しているんでしょうかねぇ。（？）
ま、このほうが模型的に見栄えがするので、私も２色にしてみました。

天板のリベットは、いつものようにハセガワのスチュアートのものです。
７２ケをちまちま貼り付けたら集中力がなくなりました。（笑）

橋は、薄いプラ板で作ったおかげで、かなり軽く仕上がりました。
車体に仮留めしてみると、橋はフレームだけの状態で、ちょうどウエイトなしでバランスがとれ、天板をつけると前に倒れてくることがわかりました。

車体側のウエイトを重くすると、プラ製の足回りに負荷がかかり、後々破損の原因になってしまいます。
今回は、重くなりすぎないように、ナット１ケを車体後部にエポパテで固定しました。

車内にウエイトを入れたので、車体上下を接着してしまいます。

製作記も２回で納まるかと思いましたが、結局３回になってしまいました。
次回はリベットなど細かい部分の再現と、橋の「張り線」で完成です。